本日のおすすめ怪談
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公園の怖い話
何が満開?
静岡県 主婦 遠藤美里(31) 2歳になったばかりの娘は、覚束ない足取りながらも少し走れるようになり、外遊びが楽しくて仕方がない年頃でした。 それに最近では語彙も多くなり、私の言葉やテレビで見聞きしたセリフを真似するようになりました。 いわゆるかわいい盛りの娘と、そんな小さな幸せを噛み締めながらの生活を送っていたある日の… -
人形の怖い話
大切な人形
東京都 大学生 森下浩美(21)(仮名) 私が小学校2年生の時、祖母が病気で亡くなりました。 祖母は初孫だった私をとても可愛がり、大切にしてくれました。私はそんな祖母が大好きでした。 私が生まれてすぐ、祖母は大きな人形を買ってくれました。 フランス人形のようなドレスを着た女の子の人形は、物心ついた時から私の大のお気に入り… -
日常生活の怖い話
ピアノの音
神奈川県 主婦 高橋弘子(59)(仮名) 一昨年の春のことです。 お隣のお宅に、3人家族が引っ越して来られました。 ご挨拶にいらっしゃったのは、とても感じの良いご主人と、清楚な奥さんと、4歳になるという、とても可愛らしい娘さんでした。 しばらくすると、お隣のお宅から、かすかにピアノの音が聞こえてくるようになりました。 お世… -
女性・女の子の怖い話
白いヘルメット②
神奈川県 会社員 田原 リナ(21)(仮名) 3年前の夏のことです。 同棲していた彼は「ケンジ」と言う名前で、私とは中学校からの同級生でした。 中学卒業後、私は女子校、ケンジは男子校に進学したのですが、高1の夏頃に偶然再会したことから交際が始まり、高校を卒業して就職したのをきっかけに、県内のアパートで同棲することになりまし… -
事件・事故の怖い話
向こうの入り口
東京都 大学生 太田 武史(20)(仮名) それは、僕が高校2年生の夏のことでした。 あと1週間ほどで夏休みになろうかという頃、バイト代と親の援助も少し借りて、初めて中型のバイクを買ったんです。 中古のバイクでしたが、もう嬉しくて嬉しくて・・・ 学校に行っている時間と寝る時間以外は、ほとんどバイクに乗っているか、磨いている… -
日常生活の怖い話
お祝い(表)
埼玉県 会社員 横澤 美優(34)(仮名) 今から1年ちょっと前の話です。 私は会社の先輩と、職場結婚をすることになりました。 その時、お腹に赤ちゃんがいることが分かっていたので、大掛かりな挙式や披露宴は挙げないつもりでした。 安定期も過ぎて、つわりも少し落ち着いてきた頃、職場の同僚の発案で、私達の新居で、披露宴の代わりに… -
短編
御嶽(うたき)
沖縄県 無職 大城 優子(29)(仮名) この話をあまり詳しく話すと、話した人はもちろん、聞いた人にも障(さわ)りがあると言うので、ざっくりとお話します。 私が住んでいた島の小中学校は、全校生徒を合わせても15名ほどの、小さくてのどかな学校でした。 当時、私と同学年の子は6人で、他の学年に比べると、多い方でした。 中学3年… -
家・アパート・マンションの怖い話
目の前にいる
埼玉県 会社員 相沢実(31)(仮名) 自分で言うのも何ですが、私はいわゆるメガネデブです。 そもそも大食漢だったのですが、学生時代は運動部でしたので、食べた分以上のカロリーは消費していたため、それほど太ってはいませんでした。 ところが、社会人になってからというもの、ほとんど運動しなくなったにもかかわらず、食欲だけは学生… -
お祭り・イベント・学園祭の怖い話
ひな祭り
東京都 主婦 横山 陽菜(37)(仮名) 2年前の冬、以前から病気療養していた母が亡くなりました。 私は悲しみに暮れながら、家主を失った千葉の実家で、遺品の整理に追われていました。 思い出の品々を処分するのは本当に心が痛みましたが、私の家は都内の狭いマンションですので、すべてを引き取ることができなかったのです。 何でも捨て… -
事件・事故の怖い話
ブツブツ・・・・
某県 監察医 藤原順子(36)(仮名) 監察医の仕事は、各自治体の知事によって任命され、行政解剖を行うことです。 「行政解剖」と言うのは、死因がはっきりしないものの、犯罪性のないご遺体の死因を解明する事を目的に行われます。 皆さんがよく耳にする「司法解剖」と言うのは、犯罪の可能性がある場合にのみ、死因を解明するために行う… -
女性・女の子の怖い話
手話の叫び
千葉県 主婦 山本優香(仮名) 私の娘には、人と少し違う能力があります。 いわゆる「見える」子です。 その事に気づいたのは、娘が幼稚園に通い初めて、まもなくのことでした。 幼稚園では毎日、その日の出来事や必要な伝達事項の確認に、保護者と先生とで連絡帳のやり取りがあります。 ある日の連絡帳に、娘が時々、壁や教室の隅など、誰… -
廃墟・心霊スポットの怖い話
兄の遺品
福岡県 会社員 遠藤慶次(33)(仮名) 私には7歳年の離れた兄がいました。 今から20年前のことです。 私が中学生だった頃、年の離れた兄は、すでに社会人になっていました。 兄はちょっとヤンチャで、自分で働いて買ったバイクや車を乗り回し、仲間内でもリーダー格で、その姿は私にとって、憧れの存在でもありました。 そんな兄がある日…