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家・アパート・マンションの怖い話

  • 2021年4月10日
  • 2021年4月10日

ポスト

千葉県 八巻 健一(64) 当時の私は、定年退職後の有り余る時間を、どう過すかに腐心していました。 約40年間、がむしゃらに働いてきた私には、これといって趣味もなく、かといって何か新しい趣味を持とうという気にもなれず、退屈な時間だけがただゆるゆると過ぎて行く、そんな毎日でした。 このままいつまでも無駄な時間を過ごしているわけには行かない。 走るのは苦手だが、ウォーキングくらいならできるだろうか。 考えるばかりで何一つ実践することがないままだったある日、何気なく新聞に入っていた求人広告に目をやると、こんな一文が目にとまりました。 「定年退職後の臨時収入に! […]

  • 2020年8月8日

元カノの願い

群馬県 会社員 大沢 敏史(29)(仮名) つい先日経験した、ちょっと切ない話です。 高校生の頃から付き合っていた彼女と別れたのは、交際8年目の事でした。 きっかけは些細なことだったと思うのですが、ちょっとしたケンカが引き金となり、長かった交際が終わりを迎えたのです。 私も彼女も、仲間内から心配され、よりを戻すように勧められたりもしたのですが、二人の頑固な性格が災いして、逆に意地になってしまい、結局彼女との関係は完全に終わってしまいました。 それから5年ほど経ったある日のことです。 全く音沙汰がなかった元カノから、突然メッセージが届きました。 彼女の話で […]

  • 2020年7月31日

猫屋敷

※この怪談には一部刺激的な表現が使用されています。閲覧の際はご注意ください。 埼玉県 会社員 小野 昭仁(31)(仮名) 結婚して3年ほど経った頃、中古の一軒家を買った。 「不動産に掘り出し物無し」と聞いた事があるが、この物件は破格だ。 そのため、いわゆる事故物件なのではないかと疑い、ネットで調べたのだが、そういった情報はない。 それどころか、フル・リフォーム済みの家は木の香りがして、最新の設備も整い、とても快適だった。 ところが、1ヶ月もすると、何か変な臭いがするようになった。 だが、どこを探しても、発生源がわからない。 ちょうどその頃、近所のおばさん […]

  • 2020年7月26日
  • 2020年7月26日

人の執念

千葉県 会社員 中本 修司(28)(仮名) 私が高校生だった時の体験談です。 その日は部活が長引き、帰宅がいつもより遅く、辺りはすっかり暗くなっていました。 自宅マンション手前の踏切が開くのを、自転車に乗って待っていたのですが、なかなか遮断機が上がりません。 しばらくすると、線路内の敷石の上をザクザクと走りながら、何やら大声で叫ぶ男性の声が聞こえてきました。 締まりっぱなしの遮断器の両サイドには、次第に大勢の人が集まって来て、心配そうに線路の中を覗いたり、口々に何かを話したりしています。 聞き耳を立てると、どうやら誰かが線路内に入り、電車に轢かれたらしい […]

  • 2020年7月2日
  • 2020年7月2日

俺じゃない!!

大阪府 会社員 清水 勝(29)(仮名) 今考えれば、全てが勘違いというか、若気の至りでした。 瀬戸内のド田舎から、一発当ててやろうと叶うはずもない夢を見て、都会のホストクラブの門を叩いたのは、今から10年ほど前のことでした。 後先考えず、家出同然で実家を飛び出してきた私は、お金もなく、もちろん住む場所もなく、しばらくの間ホームレス同然の暮らしをしていました。 そんな時、ダメ元で飛び込んだホストクラブで運良く採用が決まると、当時、その店のNo.2だったS先輩が私の窮状を聞き、S先輩の部屋を家具家電付きで貸してくれると言ってくれました。 いわゆる又貸しって […]

  • 2020年6月5日
  • 2020年12月7日

#闇バイト

埼玉県 アルバイト 大橋 栄斗(20)(仮名) 「#闇バイト」って検索したこと、ありますか? 他にも「#裏バイト」「#受け出し」「#高収入」などなど、怪しいアルバイトの情報は、ちょっと調べれば星の数ほど存在します。 その多くが日払いで、日当も最低2万円。探せば日当5万円の仕事だってあります。 これは僕が「#闇バイト」で仕事を探した時の体験談です。 そのバイトの「詳細」には、こう書いてありました。 お留守番するだけ! 201X年7月11日13時から7月15日12時まで 日当3万円 × 正味4日間 最終日に取っ払いで、合計12万円GET!! 多少遠方でも交通 […]

  • 2020年4月1日
  • 2020年4月2日

お姉ちゃんの部屋

長野県 高校生 丸山 佑輔(17)(仮名) 半年ほど前、友人Aの家に遊びに行った時の話です。 Aは、中学校からの同級生で、同じ市内の高校に進学してからも、良く一緒に遊びに行く仲でした。 小遣いがある時はカラオケに行ったりもしましたが、金欠になると、僕の家で過ごすことが多く、いつも他愛もない話で盛り上がっていました。 ある日の放課後のことです。 その日はたまたま、母の知り合いが僕の家に来る予定があり、お金もなかったので、遊ぶ場所に困っていると、珍しくAの方から 「じゃあ、ウチ来るか?」 と誘って来ました。 今まで僕は、Aの家に行ったことが一度も無かったので […]

  • 2020年2月6日
  • 2020年2月14日

オバケの城

東京都 自営業 岡本 明夫(52)(仮名) 今から40年以上前、私が小学校3年生だった時の話です。 昭和50年代前半。当時は都内でも、いわゆる「空き地」がそこかしこに点在していて、野球や虫取りなど、子どもたちの絶好の遊び場となっていました。 同じく「空き家」も多く、小学校の高学年から中学生くらいになると、「探検」と称して、今で言う肝試しのような遊びが流行っていました。 そして、何軒かの空き家の中でも、「オバケの城」と呼ばれる屋敷は、その見た目から別格の存在として君臨していました。 立派な門扉の奥には、腰の高さほどの雑草が生い茂る大きな庭があり、その向こう […]

  • 2019年11月17日
  • 2020年12月7日

憑いて来ちゃった

東京都 学生 臼井 磨美(17)(仮名) 当時、私は父と母、6つ離れた弟と4人で、都内のマンションに住んでいました。 私が中学2年生になった頃、家が手狭になったということで、今のマンションから歩いて10分ほどの所に、新築で一軒家を建てて、そこに引っ越すことになりました。 それまで、私は弟と一緒の部屋だったので、引っ越したら自分専用の部屋ができることが何よりも嬉しく、引っ越しの日を指折り数えていました。 ある日、父と母が神妙な顔をして、リビングで何かをボソボソと話し合っていました。 私が「なぁに? 2人とも暗い顔して。どうしたの?」と尋ねると、新築工事がト […]

  • 2019年10月18日
  • 2020年12月7日

上下に挟まれた話

茨城県 会社員 金城達也(24)(仮名) 以前、俺が住んでいたマンションは、上の階と下の階から、毎日のように男女が言い争う声が聞こえてくる部屋だった。 建物の構造上、下からの声や物音は軽減されるので、多少は我慢もできるが、上からの騒音や怒鳴り声は、ちょっと厳しい。 昨日は土曜日で仕事が休みだったが、朝っぱらから上の階の言い争う声で起こされてしまった。 せっかくの休日に安眠を妨害され、虫の居所が悪かった俺は、マンションを管理している不動産屋に電話して、上の階の住民に注意してもらった。 事件があったのは、その翌日のことだった。 その日は日曜で仕事は休みだった […]

  • 2019年10月13日
  • 2020年12月7日

知らない歌

石川県 会社員 石井香織(29)(仮名) それは、今から3年ほど前の出来事です。 私は3歳の息子を持つ、シングルマザーです。 離婚の原因はさておき、子供との生活を少しでも安定させるため、私は離婚後すぐに県営住宅への入居を申請しました。 ちょうどその頃、同じ市内で大規模な県営アパートが完成し、母子家庭の優遇措置があったおかげで、幸運にもすぐに入居することができました。 元々その土地は小学校の跡地で、戦前から続いてきた歴史ある小学校だったのですが、少子化の影響で廃校になったのだそうです。 私達の入居から数日後、お隣りと真上の部屋に、それぞれ引っ越して来たとい […]

  • 2019年9月15日
  • 2020年12月7日

床の記憶

富山県 建築士 河辺雅彦(53)(仮名) ある日、私の設計事務所に、若いご夫婦がお見えになりました。 お話を伺うと、ご主人のご両親から相続した土地に、新居を構えたいとのこと。 土地代がかからないとは言え、若いご夫婦でしたので、限られた予算内での設計は、私にとって腕の見せ所になる仕事でした。 依頼主のAさんご夫婦は、ノスタルジックな雰囲気のある家をご希望でしたので、「ノスタルジック+モダン」をコンセプトに、設計が始まりました。 「この予算だとあまり高い部材は使えないし・・・ かと言ってあまりケチると雰囲気も出ないし・・・」 そんな折、たまたま私の耳に入って […]

  • 2016年9月11日
  • 2020年12月7日

隙間

茨城県 薬剤師 安並正夫(32)(仮名) 2年の浪人の後、やっとの思いで入った東京の大学で、薬剤師になる夢に向かって勉強していた頃の話です。 生まれて初めての一人暮らしは、築30年の古いアパートからスタートしました。 閑静な住宅街の中でもひときわ古びたそのアパートは、畳の和室が1部屋に小さなキッチンと、ユニットバスが付いていました。 居間の押し入れの襖(ふすま)は、建物がゆがんでいるせいなのかキチンと閉まらず、常に指一本分くらいの隙間が空いていて、その手前の畳には大根を2本並べたようなシミがあり、手で撫でると少し窪んでいるような気がしました。 このシミに […]

  • 2016年9月11日
  • 2020年12月7日

七五三

千葉県 主婦 田中なみ(36)(仮名) 結婚して間もない頃、主人の父が亡くなったことをきっかけに、主人の母と同居することになりました。 正直、初めは少し不安でしたが、いわゆる嫁と姑の確執もなく、むしろ、早くに実の母を亡くした私の方が、義母のことを本当の母のように慕っていたくらいでした。 それから数年後、私は待望の女の子を授かりました。 娘の「沙希」という名前は義母がつけてくれたもので、私もこの名前の字と響きが気に入っていました。 義母は娘を可愛がり、目の中に入れても痛くないという例え話は本当なんだと思うほど、娘を溺愛しました。 その娘が2歳になったばかり […]

  • 2016年9月10日
  • 2020年12月7日

目の前にいる

埼玉県 会社員 相沢実(31)(仮名) 自分で言うのも何ですが、私はいわゆるメガネデブです。 そもそも大食漢だったのですが、学生時代は運動部でしたので、食べた分以上のカロリーは消費していたため、それほど太ってはいませんでした。 ところが、社会人になってからというもの、ほとんど運動しなくなったにもかかわらず、食欲だけは学生時代のままで、就職して8年で、30キロ以上太ってしまいました。 太ったことで意外と一番困っていたのが、メガネです。 冬場、暖かい部屋から寒い外に出ると、メガネが曇ることは誰にでも経験があると思いますが、私の場合、尋常じゃないくらい、メガネ […]

  • 2016年9月9日
  • 2020年12月7日

隠し部屋

愛知県 会社員 山田真紀(26)(仮名) 私がまだ、会社の社宅に住んでいた頃の話です。 そこは古いマンションでしたが、女性社員専用で、管理人さんも常駐していたので、就職を機に初めての一人暮らしだった私でも、安心して暮らすことができました。 私の部屋は1階だったので、上の階よりも家賃が安く、生活も便利な場所だったので、これといって不満はありませんでしたが、唯一の欠点は、私の部屋のお隣りさんが、毎晩、ある決まった時間になると「ドンドンドンッ!」と必ず3回、部屋の壁を叩くような音を出すことでした。 ただ、社宅ということは当然、そのお隣りさんも同じ会社に勤めてい […]

  • 2016年9月3日
  • 2020年12月7日

乗れないエレベーター

東京都 会社員 中田正樹(31)(仮名) 「はぁ・・・またかよ・・・」 私が住むマンションのエレベーターは、雨の日に限って調子が悪いのです。 築30年のこのマンションに越してきたのは、去年の春のことでした。 以前は会社まで片道1時間近くかけて通勤していたのですが、毎朝のラッシュと往復の2時間が無駄に思え、会社近くの都心に住むことに決めたのです。 予算的には新築・駅近という訳にはいきませんでしたが、このマンションは地下に駐車場もあり、間取りや収納など、古いながらも理想的な条件が揃っていました。 さらに、このマンションの裏手にはお寺があり、建物の壁を隔てた向 […]