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海・山・自然の怖い話

  • 2021年4月22日
  • 2021年4月22日

山小屋の怪

東京都 会社員 河本将暉(46) それは3年前の秋、趣味の山登りでS県とG県の県境にある山を登っていたときの出来事です。 紅葉の季節も過ぎ、本格的な冬を迎えるこの時期は、他の登山者も少なく、山を独り占めできるので、一人登山が好きな私には絶好のシーズンです。 何日も前から天気予報を頻繁に確認し、ちょっとした予報の変化にも留意していたのですが、いざ当日になり山を登ると、中腹を過ぎたあたりで、予報に反して雪が降り始めました。 山の天気は変わりやすく、予想や予報通りというわけに行かないことは、百も承知です。 万が一のために準備していたスノースパイク(靴に付ける滑 […]

  • 2020年4月8日
  • 2020年5月5日

魑魅(すだま)

岡山県 主婦 藤井 愛(38)(仮名) 私が小学校2年生の時の体験談です。 その頃私は、岡山県の山の中に暮らしていました。 隣の民家まで優に200メートルはあるような、正真正銘の田舎です。 学校に通うのも、行きは下り坂なので40分ほどですが、帰りは登り坂を1時間近くかけて毎日通っていました。 ある日、学校から帰ってきた私は、親戚の家まで、お使いを頼まれました。 その親戚の家は、私の家の裏手から伸びる1本道を、川沿いに20分ほど歩いたところにあります。 秋も深まる頃の夕方、太陽が少しずつ傾き、山の陰に半分ほど隠れると、あたりは一気に暗くなります。 できるだ […]

  • 2019年10月3日
  • 2020年12月7日

怖い夢の話

M県 大学院生 結城美穂(22)(仮名) 当時、中学2年生で卒業準備委員だった私は、3年生の卒業式を翌週に控え、その準備に忙しい日々を送っていました。 お世話になった先輩たちに、少しでも喜んでもらえるよう、朝は早目に登校して、夕方は暗くなるまで頑張っていました。 連日の作業で疲れが溜まっていたのでしょうか、卒業式本番の5日前の日曜の夜、とてもリアルで、恐ろしい夢を見ました。 夢の中の私は、いつものように卒業式の準備のため、少し早起きして朝食のシリアルを手に取ろうとしたのですが、上手く取れません。 「あれ? おかしいな?」 そこで自分の手をみると、左右の腕 […]

  • 2019年9月25日
  • 2020年12月7日

灰色の女の子

神奈川県 専門学校生 細野彩花(20)(仮名) 私には、高校生の頃から毎年同じメンバー3人で来ている、お気に入りのビーチがありました。 その日は夏休みシーズンで天気も良く、ビーチは大勢の人で賑わっていました。 昼頃に到着した私達は、海の家で借りたパラソルと持参したビーチマットを敷いて、まずはのんびり、日光浴を楽しむことにしました。 しばらく友人達と談笑していると、波打ち際に、ちょっと気になる女の子が歩いているのが目に留まりました。 一人ぼっちでトボトボと歩くその女の子は、濡れた髪も、顔色も、手足の色も、水着の色さえも灰色で、全く色がないのです。 華やかな […]

  • 2016年9月11日
  • 2020年12月7日

秘湯の狸

京都府 無職 和田俊彦(68)(仮名) 私の趣味は秘湯巡りです。 若い頃から温泉が好きで、20代後半からは会社の休日を利用して、月に2回は日本中の温泉に出かけていました。 30代後半になると、その趣味も佳境に入り、普通の温泉では飽き足らなくなり、いわゆる秘湯と呼ばれるような温泉を探して出かけることが多くなりました。 その当時はGPSやインターネットなどない時代です。 私はもっぱら図書館などで基本的な情報を収集し、現地で地元の人から聞いた話などを参考にしながら、地図とコンパスを頼りに山奥に分け入るという、まさにサバイバルな秘湯探検でした。 ある年の9月の3 […]

  • 2016年8月10日
  • 2020年12月7日

死番

静岡県 会社員 菊池美和(21)(仮名) 私が小6の夏休みに、両親と小3の弟との家族4人で、県内のとある海水浴場に泊まりがけで行った時の話です。 この海水浴場は地元の人にしか知られていない穴場的な場所で、海水浴シーズンでも人が少なく、私たち家族は毎年通っていました。 その年、夏休みの宿題もほとんど終わらせ、開放感でかなりハイテンションだった私は、泳ぎの苦手な弟を半ば強引に浮き輪に掴まらせて、少し沖の方まで引っ張って泳いで行きました。 弟は終始怖がり、浜に帰りたがっていましたが、私はゴーグルをつけて海中の魚を観察するのに夢中でした。 泳ぎ始めて10分ほど経 […]