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仕事・アルバイトの怖い話

ポスト

千葉県 八巻 健一(64) 当時の私は、定年退職後の有り余る時間を、どう過すかに腐心していました。 約40年間、がむしゃらに働いてきた私には、これといって趣味もなく、かといって何か新しい趣味を持とうという気にもなれず、退屈な時間だけがただゆるゆると過ぎて行く、そんな毎日でした。 このままいつまでも無駄な時間を過ごしているわけには行かない。 走るのは苦手だが、ウォーキングくらいならできるだろうか。 考えるばかりで何一つ実践することがないままだったある日、何気なく新聞に入っていた求人広告に目をやると、こんな一文が目にとまりました。 「定年退職後の臨時収入に! […]

俺じゃない!!

大阪府 会社員 清水 勝(29)(仮名) 今考えれば、全てが勘違いというか、若気の至りでした。 瀬戸内のド田舎から、一発当ててやろうと叶うはずもない夢を見て、都会のホストクラブの門を叩いたのは、今から10年ほど前のことでした。 後先考えず、家出同然で実家を飛び出してきた私は、お金もなく、もちろん住む場所もなく、しばらくの間ホームレス同然の暮らしをしていました。 そんな時、ダメ元で飛び込んだホストクラブで運良く採用が決まると、当時、その店のNo.2だったS先輩が私の窮状を聞き、S先輩の部屋を家具家電付きで貸してくれると言ってくれました。 いわゆる又貸しって […]

#闇バイト

埼玉県 アルバイト 大橋 栄斗(20)(仮名) 「#闇バイト」って検索したこと、ありますか? 他にも「#裏バイト」「#受け出し」「#高収入」などなど、怪しいアルバイトの情報は、ちょっと調べれば星の数ほど存在します。 その多くが日払いで、日当も最低2万円。探せば日当5万円の仕事だってあります。 これは僕が「#闇バイト」で仕事を探した時の体験談です。 そのバイトの「詳細」には、こう書いてありました。 お留守番するだけ! 201X年7月11日13時から7月15日12時まで 日当3万円 × 正味4日間 最終日に取っ払いで、合計12万円GET!! 多少遠方でも交通 […]

公園の女の子2

千葉県 大学生 坂上 修司(18)(仮名) これは、今年の夏に経験した、僕の不思議な体験談です。 大学が夏休みに入ってすぐ、僕は警備のアルバイトを始めました。 2日ほどの簡単な研修を受け、その翌日から早速、県内のアパート建設現場の警備に行くことになりました。 警備と言っても、住宅街の一角に建設中のアパートの前に立ち、通行人に口先だけの注意を促す、簡単な仕事です。 朝8時から1時間の休憩を挟んで夕方5時まで。 直行直帰で交通費ももらえて日当1万2千円は、人とのコミュニケーションがあまり得意でない僕にとって、ありがたいバイトでした。 昼休みになり、近くのコン […]

白い布

神奈川県 会社員 高橋 亮太(31)(仮名) これは、今から10年ほど前の話です。 当時、学生だった私は、高い時給に惹かれ、葬儀場でアルバイトをしていました。 葬儀場のバイトと言っても、私の仕事は机や椅子の用意など、主に会場のセッティングだけでしたので、直接ご遺体を見たり、関わったりすることはありませんでした。 その日、最後の式が終わり、片付けを済ませた後、帰路についたのは夜10時を回った頃でした。 家に着き、台所へ向かうと、テーブルの上に、母が用意してくれた夕飯が置かれていました。 夕飯をレンジで温め、冷蔵庫から飲み物を出そうとした時、疲れていたことも […]

11番テーブル

某県 短大生 伊豆川由紀(19)(仮名) 私が高校生の時、バイトしていたレストランでの、不思議なお話です。 そのレストランには、誰にも座らせない、4人がけの席がありました。 入り口を入って一番右奥の11番テーブルです。 毎週水曜日の夕方3時頃になると、誰もいないはずの11番テーブルのコードレスチャイム(ピンポン)が鳴ります。 するとバイトも社員さんも、みんな当たり前のように、グラスに入れたお水を1杯持って行くのが、このレストランの「しきたり」になっていました。 もし、お水を持っていかないと、初めのうちは10分おきくらいの間隔でチャイムが鳴り、それでも放っ […]

床の記憶

富山県 建築士 河辺雅彦(53)(仮名) ある日、私の設計事務所に、若いご夫婦がお見えになりました。 お話を伺うと、ご主人のご両親から相続した土地に、新居を構えたいとのこと。 土地代がかからないとは言え、若いご夫婦でしたので、限られた予算内での設計は、私にとって腕の見せ所になる仕事でした。 依頼主のAさんご夫婦は、ノスタルジックな雰囲気のある家をご希望でしたので、「ノスタルジック+モダン」をコンセプトに、設計が始まりました。 「この予算だとあまり高い部材は使えないし・・・ かと言ってあまりケチると雰囲気も出ないし・・・」 そんな折、たまたま私の耳に入って […]

怖い話

東京都 接客業 小久保綾子(26)(仮名) 私が以前働いていたお店での体験談です。 前のお店を辞め、このお店に入ってから3ヶ月ほど経ち、少しずつ指名ももらえるようになってきた頃でした。 常連さんの中には、時々変わったお客さんがいて、 「ねぇアイちゃん。なんか怖い話、聞かせてくれない?」 というリクエストが上がることがあります。 「アイ」は私のお店での源氏名です。 中にはお客さんと会話をすることを嫌う娘もいますが、私はどちらかと言うと、お客さんとの会話を楽しめる方だったし、時間が延長になる可能性も高くなるので、そんなリクエストがあった時には、いくつかある持 […]

真の経営者

栃木県 会社員 早川信治(45)(仮名) かれこれ20年以上も前の、就職活動の時の話です。 当時は今よりもずっと早い時期に、就職活動が始まっていました。 大学3年生の冬、大手メーカーの書類選考と筆記試験で奇跡的に残った私は、一次面接のため、本社の面接会場にいました。 バブル景気などとっくの昔にはじけていた当時は、いわゆる就職氷河期の始まりとも呼ばれる時代でした。 ましてや中堅とも言われない大学で、成績も中の中程度の私が、大手企業の一次面接にまでたどり着けるのは、奇跡と言っても過言ではありませんでした。 その面接会場で、偶然、高校時代の友人であるY君と再開 […]

何でもご相談ください

栃木県 会社経営 清川浩二(38)(仮名) 自分で言うのも何ですが、私は子供の頃から手先が器用で、要領も良く、何でも上手くこなすタイプでした。また、これも昔からですが、頼まれたら絶対に嫌とは言えない性格でしたので、損な役回りを演じたことも沢山ありました。 以前勤めていた会社にとって、そんな私は使いやすい、便利な従業員だったのでしょう。要領の悪い同僚の分まで仕事を押し付けられ、サービス残業が続き、心身ともに疲労困ぱいの毎日で、私はいわゆる器用貧乏の見本のような存在でした。 30歳を過ぎた頃、そんな会社(というより自分)に嫌気がさし、その会社を辞めてしまいま […]