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2016年8月

睨み続ける女

東京都 会社員 佐々木雄大(26)(仮名) 私が大学生だった時の話です。 北海道の田舎から、憧れの東京の大学になんとか合格し、都会的で洗練された綺麗系の彼女を作って楽しい大学性生活、いや、大学生生活を夢見ていた私ですが、寂しい春と、虚しい夏と、悲しい秋が過ぎ去って行きました。 ところが、大学1年の冬のことでした。 インストラクターのアルバイトとして住み込みで行ったスキー場で、いざゲレンデに立つと、まるで別人のようにモテまく […]

歩いてきた少女

※この怪談には一部刺激的な表現が使用されています。閲覧の際はご注意ください。 長野県 警備会社経営 八田剛志(47)(仮名) それはまだ、私が刑事部捜査一課に在籍していた頃の話です。 捜査一課とは殺人、強盗、暴行、傷害、誘拐、性犯罪などの凶悪犯罪の捜査を扱う部署で、日々の捜査は熾烈(しれつ)を極めました。 その捜査一課に在籍していた18年間の中で、私にとって最も不可思議だったこの事件は、20年以上経った今でも、時折夢に見る […]

死番

静岡県 会社員 菊池美和(21)(仮名) 私が小6の夏休みに、両親と小3の弟との家族4人で、県内のとある海水浴場に泊まりがけで行った時の話です。 この海水浴場は地元の人にしか知られていない穴場的な場所で、海水浴シーズンでも人が少なく、私たち家族は毎年通っていました。 その年、夏休みの宿題もほとんど終わらせ、開放感でかなりハイテンションだった私は、泳ぎの苦手な弟を半ば強引に浮き輪に掴まらせて、少し沖の方まで引っ張って泳いで行 […]

重い車

千葉県 主婦 鈴木康子(44)(仮名) 私が高校生だった時、母と2人暮らしの母子家庭でした。 私と母は、まるで姉妹か友達のような関係で、何でも相談できる、仲の良い親子だったので、2人だけの暮らしにも、寂しさは全く感じませんでした。 その頃付き合っていた彼との仲も母親公認で、母も私を真似て、彼のことを「佑ちゃん」と呼び、とても大切にしてくれました。 3つ年上の彼の車は、当時流行りの改造車で、内装は真っ赤なモフモフで車内は土禁 […]