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呪い

  • 2021年4月10日
  • 2021年4月10日

ポスト

千葉県 八巻 健一(64) 当時の私は、定年退職後の有り余る時間を、どう過すかに腐心していました。 約40年間、がむしゃらに働いてきた私には、これといって趣味もなく、かといって何か新しい趣味を持とうという気にもなれず、退屈な時間だけがただゆるゆると過ぎて行く、そんな毎日でした。 このままいつまでも無駄な時間を過ごしているわけには行かない。 走るのは苦手だが、ウォーキングくらいならできるだろうか。 考えるばかりで何一つ実践することがないままだったある日、何気なく新聞に入っていた求人広告に目をやると、こんな一文が目にとまりました。 「定年退職後の臨時収入に! […]

  • 2021年3月31日
  • 2021年3月31日

何が満開?

静岡県 主婦 遠藤美里(31) 2歳になったばかりの娘は、覚束ない足取りながらも少し走れるようになり、外遊びが楽しくて仕方がない年頃でした。 それに最近では語彙も多くなり、私の言葉やテレビで見聞きしたセリフを真似するようになりました。 いわゆるかわいい盛りの娘と、そんな小さな幸せを噛み締めながらの生活を送っていたある日のことです。 テレビのニュースで、桜前線が次第に北上してきて、関西方面では「桜が満開だ」というニュースが流れていたのを聞いた娘が 「ママ! シャクラがマンタイよ!!」 と教えてくれたので、翌日、近所の公園にお散歩がてら、桜を見に行くことにし […]

  • 2020年8月10日
  • 2020年11月26日

私だけ

愛知県 会社員 清水 雅美(22)(仮名) 私が高校生だった時の話です。 一学期も終わりに近付いた頃、同級生で仲の良い男の子が車の免許を取ったので、夏休みになったらみんなでドライブに行こうと言う事になりました。 参加者はいつものメンバーで、その男の子と私の他、男子が2人と女子1人の合計5人です。 行き先は、以前から噂されていて、一度みんなで行ってみたいねと話していた心霊スポットに決定しました。 そこは山奥の廃屋で、10年ほど前に心中した一家の亡霊が出るという噂があり、誰が言ったのかは分かりませんが、「出現率99.99%」とのことでした。 カーナビでは上手 […]

  • 2020年7月31日

猫屋敷

※この怪談には一部刺激的な表現が使用されています。閲覧の際はご注意ください。 埼玉県 会社員 小野 昭仁(31)(仮名) 結婚して3年ほど経った頃、中古の一軒家を買った。 「不動産に掘り出し物無し」と聞いた事があるが、この物件は破格だ。 そのため、いわゆる事故物件なのではないかと疑い、ネットで調べたのだが、そういった情報はない。 それどころか、フル・リフォーム済みの家は木の香りがして、最新の設備も整い、とても快適だった。 ところが、1ヶ月もすると、何か変な臭いがするようになった。 だが、どこを探しても、発生源がわからない。 ちょうどその頃、近所のおばさん […]

  • 2020年7月25日

御嶽(うたき)

沖縄県 無職 大城 優子(29)(仮名) この話をあまり詳しく話すと、話した人はもちろん、聞いた人にも障(さわ)りがあると言うので、ざっくりとお話します。 私が住んでいた島の小中学校は、全校生徒を合わせても15名ほどの、小さくてのどかな学校でした。 当時、私と同学年の子は6人で、他の学年に比べると、多い方でした。 中学3年生になる少し前、女子のAさんが一人、内地へ引っ越して行ったので、残った同級生は男子が4人と、女子は私1人の全部で5人になりました。 みんなとても仲良しで、まるで家族か兄弟のような存在です。 中学校生活も残り1ヶ月ちょっとに迫ったある日、 […]

  • 2020年7月24日
  • 2020年11月24日

知らない女

神奈川県 会社員 小堀 康平(26)(仮名) 今の彼女と出会ったのは、まだ元カノとの縁が完全には切れていない頃でした。 その頃、私の気持ちは何ヶ月も前に、完全に元カノから離れていて、電話やメールも全て無視することで、自分の気持ちを伝えたつもりでいました。 「このまま放っておけば、いずれあきらめるだろう」 私はそんな風に、高を括っていたのです。 ちょうどそんな時に出会った今の彼女は看護師で、私が友人と呑みに行った時、たまたま隣の席にいたことで知り合い、あっという間に意気投合して、その日の内に付き合うことになりました。 何度かデートを重ねたある日、彼女が私の […]

  • 2020年7月14日

不良をやめた原因

埼玉県 会社員 中山 大毅(36)(仮名) それは私が中学2年生の夏休みのことでした。 自分で言うのもはばかられるのですが、その頃、反抗期真っ只中だった私は、地域でも悪名高い不良グループに属していました。 今思えば両親が離婚して、生活を支えるために懸命に働く母親が不在がちだったことの寂しさを、友人たちと一緒になって悪さをすることで、紛らわそうとしていたのかも知れません。 いつもの様に、真夜中過ぎに友人と街のはずれをふらふらと、あてもなく歩いている時、道の傍らにあるお地蔵さんが目につきました。 その頃、何にでもイラついていた私は、あろうことかそのお地蔵さん […]

  • 2020年7月2日
  • 2020年7月2日

俺じゃない!!

大阪府 会社員 清水 勝(29)(仮名) 今考えれば、全てが勘違いというか、若気の至りでした。 瀬戸内のド田舎から、一発当ててやろうと叶うはずもない夢を見て、都会のホストクラブの門を叩いたのは、今から10年ほど前のことでした。 後先考えず、家出同然で実家を飛び出してきた私は、お金もなく、もちろん住む場所もなく、しばらくの間ホームレス同然の暮らしをしていました。 そんな時、ダメ元で飛び込んだホストクラブで運良く採用が決まると、当時、その店のNo.2だったS先輩が私の窮状を聞き、S先輩の部屋を家具家電付きで貸してくれると言ってくれました。 いわゆる又貸しって […]

  • 2020年6月5日
  • 2020年12月7日

#闇バイト

埼玉県 アルバイト 大橋 栄斗(20)(仮名) 「#闇バイト」って検索したこと、ありますか? 他にも「#裏バイト」「#受け出し」「#高収入」などなど、怪しいアルバイトの情報は、ちょっと調べれば星の数ほど存在します。 その多くが日払いで、日当も最低2万円。探せば日当5万円の仕事だってあります。 これは僕が「#闇バイト」で仕事を探した時の体験談です。 そのバイトの「詳細」には、こう書いてありました。 お留守番するだけ! 201X年7月11日13時から7月15日12時まで 日当3万円 × 正味4日間 最終日に取っ払いで、合計12万円GET!! 多少遠方でも交通 […]

  • 2020年4月8日
  • 2020年5月5日

魑魅(すだま)

岡山県 主婦 藤井 愛(38)(仮名) 私が小学校2年生の時の体験談です。 その頃私は、岡山県の山の中に暮らしていました。 隣の民家まで優に200メートルはあるような、正真正銘の田舎です。 学校に通うのも、行きは下り坂なので40分ほどですが、帰りは登り坂を1時間近くかけて毎日通っていました。 ある日、学校から帰ってきた私は、親戚の家まで、お使いを頼まれました。 その親戚の家は、私の家の裏手から伸びる1本道を、川沿いに20分ほど歩いたところにあります。 秋も深まる頃の夕方、太陽が少しずつ傾き、山の陰に半分ほど隠れると、あたりは一気に暗くなります。 できるだ […]

  • 2020年3月31日

白いヘルメット②

神奈川県 会社員 田原 リナ(21)(仮名) 3年前の夏のことです。 同棲していた彼は「ケンジ」と言う名前で、私とは中学校からの同級生でした。 中学卒業後、私は女子校、ケンジは男子校に進学したのですが、高1の夏頃に偶然再会したことから交際が始まり、高校を卒業して就職したのをきっかけに、県内のアパートで同棲することになりました。 そのアパートは、ケンジの友達のたまり場にもなっていて、特に、バイク好きのカズマ君とケイタロウ君は、毎週このアパートを起点にして、一緒にツーリングに出かけるのが習慣でした。 私は免許を持っていなかったので、いつも白いヘルメットを被っ […]

  • 2020年3月31日

白いヘルメット①

神奈川県 会社員 松本 健二(21)(仮名) 3年前の夏のことです。 同棲していた彼女は「リナ」と言う名前で、私とは中学校からの同級生でした。 中学卒業後、私は男子校、リナは女子校に進学したのですが、高1の夏頃に偶然再会したことから交際が始まり、高校を卒業して就職したのをきっかけに、県内のアパートで同棲することになりました。 そのアパートは、私の友人のたまり場にもなっていて、特に、バイク好きのカズマとケイタロウは、毎週このアパートを起点にして、一緒にツーリングに出かけるのが習慣でした。 リナは免許を持っていなかったので、いつも白いヘルメットを被って、私の […]

  • 2019年11月24日
  • 2020年12月7日

廃病院での出来事

栃木県 会社員 橋本 英治(39)(仮名) 今から20年近く前の話です。 友人A、B、Cと私の4人で、肝試しに行くことになりました。 この4人はいつもつるんでいる、悪友グループです。 行き先は、車で20分ほど走った先の、地元で有名な廃病院でした。 実は、私はそこへ行くのが3回目だったので、あまり気が進みませんでしたが、見渡す限りの山と田畑に囲まれたド田舎に住む、女っ気もない私達にとって、そこは格好の遊び場で、他に行く場所もなかったのです。 「元は精神病院だった」 「関東最大の廃病院」 「呪われた廃病院」 「秘密の地下室がある」 などなど、そこには様々な噂 […]

  • 2019年11月17日
  • 2020年12月7日

憑いて来ちゃった

東京都 学生 臼井 磨美(17)(仮名) 当時、私は父と母、6つ離れた弟と4人で、都内のマンションに住んでいました。 私が中学2年生になった頃、家が手狭になったということで、今のマンションから歩いて10分ほどの所に、新築で一軒家を建てて、そこに引っ越すことになりました。 それまで、私は弟と一緒の部屋だったので、引っ越したら自分専用の部屋ができることが何よりも嬉しく、引っ越しの日を指折り数えていました。 ある日、父と母が神妙な顔をして、リビングで何かをボソボソと話し合っていました。 私が「なぁに? 2人とも暗い顔して。どうしたの?」と尋ねると、新築工事がト […]

  • 2019年11月4日
  • 2020年12月7日

ひとりかくれんぼ

福井県 会社員 伊藤 俊(34)(仮名) これは、今から10年以上前の話です。 当時、車の免許を取ったばかりの私は、週末になると、その頃付き合っていた彼女とドライブに行くのが習慣でした。 初めのうちは、夏場なら海に行ったり、それ以外の季節にはいわゆる観光名所に行っていましたが、次第にネタも尽き、いつの頃からか、雑誌やネットで探してきた心霊スポットに通うようになりました。 ただ、日帰りだと行ける範囲もある程度限られているので、毎週のように通っていれば、当然、すぐに行く場所も無くなります。 それに、心霊スポットと言っても、霊感も何もない2人が行ったところで、 […]

  • 2019年10月24日
  • 2020年12月7日

もう一度

石川県 会社員 宍戸篤史(34)(仮名) 残業終わりのその日、間もなく迎える本格的な冬を前に、時折吹く冷たい風に身震いしながら、私は一人、しんと静まり返った駅のホームで電車を待っていました。 向かい側の下りホームには、私から見て右側に10人ほどの乗客がいました。 スマホの画面に目を落とし、電車の到着を待っていると、下りホームから、荒々しい男性の声と、それに混じって悲鳴のような女性の声が聞こえました。 私はケンカでも始まったのかと思い、声のする方へ目をやりました。 すると、大声で騒ぐ乗客から少し離れた、下りホームのちょうど中央あたりで、白っぽいコートを着た […]

  • 2019年9月22日
  • 2020年12月7日

とても後悔した話

S県 会社員 上原高志(22)(仮名) 私は今、とても後悔しています。 県内で有名な心霊スポットと呼ばれる場所に、友人のヒロキ(仮名)と車で遊びに行ったのは、去年の夏のことでした。 現地に着いて、森の中の細い山道を歩くと、小さな祠や石碑があり、2人はその雰囲気を楽しんだ後、深夜2時過ぎに自宅へ戻りました。 その翌日から、体調を崩したり、事故に遭ったり、仕事でミスが続いたりと、2人とも良くない事が立て続けに起きました。 初めは2人で「心霊スポットで呪われたんじゃないか?」などと、冗談を言い合っていましたが、その後も偶然とは思えないほど、不運な出来事が続きま […]

  • 2019年9月20日
  • 2020年12月7日

離れない…

愛知県 会社員 富里やよい(23)(仮名) 社会人3年目の春。親元から離れ、念願だった一人暮らしを始めました。 一人暮らしは以前から憧れていたのですが、父の異常とも言える猛反対を喰らい、なかなか実現しませんでした。 ある日、近所の不動産屋さんで偶然見つけた物件に一目惚れした私は、父と再度交渉を重ねた結果、自宅から近いなら良いだろうということになり、やっと夢が叶ったのです。 部屋は4階建てマンションの3階の角部屋で、実家から300メートルほどしか離れていません。 さらに、4階にはオーナーさん家族が住んでいることが、頑固な父を説得する決め手になったようです。 […]

  • 2019年9月15日
  • 2020年12月7日

床の記憶

富山県 建築士 河辺雅彦(53)(仮名) ある日、私の設計事務所に、若いご夫婦がお見えになりました。 お話を伺うと、ご主人のご両親から相続した土地に、新居を構えたいとのこと。 土地代がかからないとは言え、若いご夫婦でしたので、限られた予算内での設計は、私にとって腕の見せ所になる仕事でした。 依頼主のAさんご夫婦は、ノスタルジックな雰囲気のある家をご希望でしたので、「ノスタルジック+モダン」をコンセプトに、設計が始まりました。 「この予算だとあまり高い部材は使えないし・・・ かと言ってあまりケチると雰囲気も出ないし・・・」 そんな折、たまたま私の耳に入って […]

  • 2019年9月14日
  • 2020年12月7日

お祝い(裏)

*このお話は<お祝い(表)>を先にお読み頂くと、より一層お楽しみ頂けます。 埼玉県 会社員 横澤 翔(36)(仮名) 当時、私は職場の後輩女性Aさんと交際していました。 特に「社内恋愛禁止」ということもなかったのですが、私としてはそれを同僚に知られるのが嫌で、Aさんとも2人のことは社内的には内密に、ということにしていました。 ただ、逆にそれが良くなかったのか、私は別の後輩女性Bさんと浮気をしてしまい、その結果、彼女を妊娠させてしまったのです。 年齢的なこともあり、私はBさんに結婚を迫られていました。 こんな時、同じ会社の同僚と付き合ったり、ましてや浮気ま […]