2019年9月– date –
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怖い話・実話怪談
ピアノの音
神奈川県 主婦 高橋弘子(59)(仮名) 一昨年の春のことです。 お隣のお宅に、3人家族が引っ越して来られました。 ご挨拶にいらっしゃったのは、とても感じの良いご主人と、清楚な奥さんと、4歳になるという、とても可愛らしい娘さんでした。 しばらくすると、お隣のお宅から、かすかにピアノの音が聞こえてくるようになりました。 お世... -
怖い話・実話怪談
灰色の女の子
神奈川県 専門学校生 細野彩花(20)(仮名) 私には、高校生の頃から毎年同じメンバー3人で来ている、お気に入りのビーチがありました。 その日は夏休みシーズンで天気も良く、ビーチは大勢の人で賑わっていました。 昼頃に到着した私達は、海の家で借りたパラソルと持参したビーチマットを敷いて、まずはのんびり、日光浴を楽しむことに... -
怖い話・実話怪談
とても後悔した話
埼玉県に住む会社員Tさん(20代・男性)が、いまだに後悔している恐怖体験談です。 私は今、とても後悔しています。 県内で有名な心霊スポットと呼ばれる場所に、友人のヒロキ(仮名)と車で遊びに行ったのは、去年の夏のことでした。 現地に着いて、森の中の細い山道を歩くと、小さな祠や石碑があり、2人はその雰囲気を楽しんだ後、深夜2... -
怖い話・実話怪談
受け継ぐもの
東京都 自営業 佐藤瑛太(47)(仮名) 私の家は、曽祖父の代から続く地主です。 そう言うと羽振りが良さそうに聞こえるかも知れませんが、社長である私の父はあまり商売が得意ではありませんでした。 父は新しく事業を始めるたびに借金を増やし、それを精算するために、都内にあった土地を少しずつ切り売りしてきました。 その結果、最終... -
怖い話・実話怪談
離れない…
愛知県 会社員 富里やよい(23)(仮名) 社会人3年目の春。親元から離れ、念願だった一人暮らしを始めました。 一人暮らしは以前から憧れていたのですが、父の異常とも言える猛反対を喰らい、なかなか実現しませんでした。 ある日、近所の不動産屋さんで偶然見つけた物件に一目惚れした私は、父と再度交渉を重ねた結果、自宅から近いなら... -
怖い話・実話怪談
11番テーブル
某県 短大生 伊豆川由紀(19)(仮名) 私が高校生の時、バイトしていたレストランでの、不思議なお話です。 そのレストランには、誰にも座らせない、4人がけの席がありました。 入り口を入って一番右奥の11番テーブルです。 毎週水曜日の夕方3時頃になると、誰もいないはずの11番テーブルのコードレスチャイム(ピンポン)が鳴りま... -
怖い話・実話怪談
床の記憶
富山県に住む50代の建築士Kさん(男性)の、身の毛もよだつ怖い話です。 ある日、私の設計事務所に、若いご夫婦がお見えになりました。 お話を伺うと、ご主人のご両親から相続した土地に、新居を構えたいとのこと。 土地代がかからないとは言え、若いご夫婦でしたので、限られた予算内での設計は、私にとって腕の見せ所になる仕事でした。 依... -
怖い話・実話怪談
お祝い(裏)
*このお話は<お祝い(表)>を先にお読み頂くと、より一層お楽しみ頂けます。 埼玉県 会社員 横澤 翔(36)(仮名) 当時、私は職場の後輩女性Aさんと交際していました。 特に「社内恋愛禁止」ということもなかったのですが、私としてはそれを同僚に知られるのが嫌で、Aさんとも2人のことは社内的には内密に、ということにしていました。... -
怖い話・実話怪談
お祝い(表)
埼玉県 会社員 横澤 美優(34)(仮名) 今から1年ちょっと前の話です。 私は会社の先輩と、職場結婚をすることになりました。 その時、お腹に赤ちゃんがいることが分かっていたので、大掛かりな挙式や披露宴は挙げないつもりでした。 安定期も過ぎて、つわりも少し落ち着いてきた頃、職場の同僚の発案で、私達の新居で、披露宴の代わりに... -
怖い話・実話怪談
兄の遺品
福岡県 会社員 遠藤慶次(33)(仮名) 私には7歳年の離れた兄がいました。 今から20年前のことです。 私が中学生だった頃、年の離れた兄は、すでに社会人になっていました。 兄はちょっとヤンチャで、自分で働いて買ったバイクや車を乗り回し、仲間内でもリーダー格で、その姿は私にとって、憧れの存在でもありました。 そんな兄がある日... -
怖い話・実話怪談
乗車拒否
千葉県 タクシー運転手 藤木幸仁(55)(仮名) 「運転手さん。何か怖い話とか、ないですか?」 時々、お客さんにこんなことを聞かれると、長距離のお客さんの時だけ、私がまだ若かった頃の、こんな体験談をお話しするんです。 私が勤務しているタクシー会社では、ある程度売り上げが多いドライバーだけの特典として、出勤時間などを個人の... -
怖い話・実話怪談
ブツブツ・・・・
某県 監察医 藤原順子(36)(仮名) 監察医の仕事は、各自治体の知事によって任命され、行政解剖を行うことです。 「行政解剖」と言うのは、死因がはっきりしないものの、犯罪性のないご遺体の死因を解明する事を目的に行われます。 皆さんがよく耳にする「司法解剖」と言うのは、犯罪の可能性がある場合にのみ、死因を解明するために行う... -
怖い話・実話怪談
人形からのメッセージ 【後編】
【人形からのメッセージ 前編】からの続編です。 あの体験から何日か経った頃、久しぶりに母から電話がありました。 他愛もない話に花を咲かせ、そろそろ電話を切ろうかと思った時、ふと気になっていた質問をしてみることにしました。 「ところでお母さん、どうしてあの人形、送ってくれたの?」 すると母は驚いた様子でこう言いました。 「... -
怖い話・実話怪談
人形からのメッセージ 【前編】
東京都の20代の女性会社員Yさんの、大切にしていた人形にまつわる恐怖体験談です。 就職を機に上京し、一人暮らしのマンションでの初めての冬が、まもなく終わりを告げようとしていた頃の体験です。 その頃の私は、厳しい社会の洗礼のおかげで、学生気分はとっくに消え失せ、初めて迎える年度末の決算を目前に控え、連日の残業でヘトヘトの毎... -
怖い話・実話怪談
怖い話
東京都の接客業、Aさん(20代)の、今思い出してもゾッとする怖い話です。 これは、私が以前働いていたお店での体験談です。 前のお店を辞め、このお店に入ってから3ヶ月ほど経ち、少しずつ指名ももらえるようになってきた頃でした。 常連さんの中には、時々変わったお客さんがいて、 「ねぇアイちゃん。なんか怖い話、聞かせてくれない?」...
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