不思議– 怖い話 一覧(新着順) –
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親友の人形
神奈川県 会社員 水野 芳恵(34)(仮名) これは、疎遠だった親友の紗和子から、13年ぶりに連絡があった時に体験した、ちょっと気味の悪い話です。 紗和子とは高校からの付き合いで、社会人になってからもずっと、お互いが生活の一部のような存在でした。 彼女には、高校2年の頃から交際していた、8歳年上の彼がいたのですが、正直、... -
電車ごっこ
東京都 会社員 岩田 晶子(24)(仮名) 去年の秋、とても変な夢を見ました。 朝、いつものように、家から歩いて最寄り駅へ向かっていた時のことです。 交差点で信号待ちをしていると、歩道の右側から『電車ごっこ』の列が来ました。 ロープの先頭には、いつも利用する鉄道会社の制服を着た運転士さんがいて、一番後ろには車掌さんらしき人... -
ひな祭り
東京都 主婦 横山 陽菜(37)(仮名) 2年前の冬、以前から病気療養していた母が亡くなりました。 私は悲しみに暮れながら、家主を失った千葉の実家で、遺品の整理に追われていました。 思い出の品々を処分するのは本当に心が痛みましたが、私の家は都内の狭いマンションですので、すべてを引き取ることができなかったのです。 何でも捨て... -
向こうの入り口
東京都 大学生 太田 武史(20)(仮名) それは、僕が高校2年生の夏のことでした。 あと1週間ほどで夏休みになろうかという頃、バイト代と親の援助も少し借りて、初めて中型のバイクを買ったんです。 中古のバイクでしたが、もう嬉しくて嬉しくて・・・ 学校に行っている時間と寝る時間以外は、ほとんどバイクに乗っているか、磨いている... -
オバケの城
東京都 自営業 岡本 明夫(52)(仮名) 今から40年以上前、私が小学校3年生だった時の話です。 昭和50年代前半。当時は都内でも、いわゆる「空き地」がそこかしこに点在していて、野球や虫取りなど、子どもたちの絶好の遊び場となっていました。 同じく「空き家」も多く、小学校の高学年から中学生くらいになると、「探検」と称して、今で... -
白い布
神奈川県 会社員 高橋 亮太(31)(仮名) これは、今から10年ほど前の話です。 当時、学生だった私は、高い時給に惹かれ、葬儀場でアルバイトをしていました。 葬儀場のバイトと言っても、私の仕事は机や椅子の用意など、主に会場のセッティングだけでしたので、直接ご遺体を見たり、関わったりすることはありませんでした。 その日、最後... -
知らない歌
石川県 会社員 石井香織(29)(仮名) それは、今から3年ほど前の出来事です。 私は3歳の息子を持つ、シングルマザーです。 離婚の原因はさておき、子供との生活を少しでも安定させるため、私は離婚後すぐに県営住宅への入居を申請しました。 ちょうどその頃、同じ市内で大規模な県営アパートが完成し、母子家庭の優遇措置があったおかげ... -
怖い夢の話
M県 大学院生 結城美穂(22)(仮名) 当時、中学2年生で卒業準備委員だった私は、3年生の卒業式を翌週に控え、その準備に忙しい日々を送っていました。 お世話になった先輩たちに、少しでも喜んでもらえるよう、朝は早目に登校して、夕方は暗くなるまで頑張っていました。 連日の作業で疲れが溜まっていたのでしょうか、卒業式本番の5日前... -
黒狐の面
岡山県 農業 内藤裕美(36)(仮名) 私が農業を営む主人の元に嫁いだのは、今から8年前のことです。 主人は古くから続く農家の3代目で、私とは同じ小学校からの同級生でした。 結婚を機に、主人の両親と祖父母が暮らす母屋の隣に新居を構え、その後2人の子供にも恵まれ、仕事と子育てに忙殺されながらも、幸せな毎日を送っていました。... -
ピアノの音
神奈川県 主婦 高橋弘子(59)(仮名) 一昨年の春のことです。 お隣のお宅に、3人家族が引っ越して来られました。 ご挨拶にいらっしゃったのは、とても感じの良いご主人と、清楚な奥さんと、4歳になるという、とても可愛らしい娘さんでした。 しばらくすると、お隣のお宅から、かすかにピアノの音が聞こえてくるようになりました。 お世... -
11番テーブル
某県 短大生 伊豆川由紀(19)(仮名) 私が高校生の時、バイトしていたレストランでの、不思議なお話です。 そのレストランには、誰にも座らせない、4人がけの席がありました。 入り口を入って一番右奥の11番テーブルです。 毎週水曜日の夕方3時頃になると、誰もいないはずの11番テーブルのコードレスチャイム(ピンポン)が鳴りま... -
人形からのメッセージ 【後編】
【人形からのメッセージ 前編】からの続編です。 東京都 会社員 西槇由実(26)(仮名) あの体験から何日か経った頃、久しぶりに母から電話がありました。 他愛もない話に花を咲かせ、そろそろ電話を切ろうかと思った時、ふと気になっていた質問をしてみることにしました。 「ところでお母さん、どうしてあの人形、送ってくれたの?」 す... -
人形からのメッセージ 【前編】
東京都 会社員 西槇由実(26)(仮名) 就職を機に上京し、一人暮らしのマンションでの初めての冬が、まもなく終わりを告げようとしていた頃の体験です。 その頃の私は、厳しい社会の洗礼のおかげで、学生気分はとっくに消え失せ、初めて迎える年度末の決算を目前に控え、連日の残業でヘトヘトの毎日を送っていました。 その日、いつものよ... -
カッちゃん
埼玉県 大学生 木下翔悟(20)(仮名) 小学校1年生から2年生まで、私には大好きな友達がいました。 名前は確か「カツヤ君」で、私は彼を「カッちゃん」と呼び、学校ではもちろん、放課後も近所の公園で待ち合わせをして、暗くなるまで泥んこになって遊ぶ毎日でした。 ところが、3年生になる前の春休み、私の父の転勤で引っ越すことになり... -
秘湯の狸
京都府 無職 和田俊彦(68)(仮名) 私の趣味は秘湯巡りです。 若い頃から温泉が好きで、20代後半からは会社の休日を利用して、月に2回は日本中の温泉に出かけていました。 30代後半になると、その趣味も佳境に入り、普通の温泉では飽き足らなくなり、いわゆる秘湯と呼ばれるような温泉を探して出かけることが多くなりました。 その...