MENU

人形からのメッセージ 【後編】

【人形からのメッセージ 前編】からの続編です。

東京都 会社員 西槇由実(26)(仮名)

あの体験から何日か経った頃、久しぶりに母から電話がありました。

他愛もない話に花を咲かせ、そろそろ電話を切ろうかと思った時、ふと気になっていた質問をしてみることにしました。

「ところでお母さん、どうしてあの人形、送ってくれたの?」

すると母は驚いた様子でこう言いました。

「どうしてって、あなたから急に夜中に電話がかかってきて、『どうしてもあの人形を送って欲しい』って言われたからじゃない。
あんな真夜中に電話してきて、しかも暗〜い声で急に変なこと言うもんだから・・・お母さんビックリして、ホントはずっと心配してたのよ。
あまり根掘り葉掘り聞くのも悪いと思ったから、そのことには触れないようにしてたけど・・・
あなたそれ、覚えてないの? 大丈夫?」

私には全く身に覚えがないのですが・・・

電話を切った後、改めて自分の発信履歴を確認してみても、そんな時間帯に母に電話をかけた記録は、残っていませんでした。

もちろん、その前後の日付も全て調べましたが、電話はもちろん、メールなどでもそんなことを頼んだ痕跡は一切ありません。

母をこれ以上心配させたくないので、そのことにはあえて触れませんでしたが、どうしても疑問は残ります。

それじゃあ、母に電話をかけたのは、一体誰だったのでしょうか。

そんなことをして得をするのは・・・

あまり考えない方が良いのかも知れませんね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

本サイト内のすべてのコンテンツの著作権は当サイト管理人に帰属しています。
一部または全部を問わず、無断で複製、転載、改変、出版、配布することは法律により禁止されています。