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不思議

怖い夢の話

M県 大学院生 結城美穂(22)(仮名) 当時、中学2年生で卒業準備委員だった私は、3年生の卒業式を翌週に控え、その準備に忙しい日々を送っていました。 お世話になった先輩たちに、少しでも喜んでもらえるよう、朝は早目に登校して、夕方は暗くなるまで頑張っていました。 連日の作業で疲れが溜まっていたのでしょうか、卒業式本番の5日前の日曜の夜、とてもリアルで、恐ろしい夢を見ました。 夢の中の私は、いつものように卒業式の準備のため、 […]

黒狐の面

岡山県 農業 内藤裕美(36)(仮名) 私が農業を営む主人の元に嫁いだのは、今から8年前のことです。 主人は古くから続く農家の3代目で、私とは同じ小学校からの同級生でした。 結婚を機に、主人の両親と祖父母が暮らす母屋の隣に新居を構え、その後2人の子供にも恵まれ、仕事と子育てに忙殺されながらも、幸せな毎日を送っていました。 大きな母屋の裏手には、かなり古く大きな蔵があります。 蔵の中には古い農機具などが少し置かれているだけで […]

ピアノの音

神奈川県 主婦 高橋弘子(59)(仮名) 一昨年の春のことです。 お隣のお宅に、3人家族が引っ越して来られました。 ご挨拶にいらっしゃったのは、とても感じの良いご主人と、清楚な奥さんと、4歳になるという、とても可愛らしい娘さんでした。 しばらくすると、お隣のお宅から、かすかにピアノの音が聞こえてくるようになりました。 お世辞にも上手とは言えないので、たぶん、娘さんが弾いているのでしょう。 それから決まって、平日の2時頃にな […]

11番テーブル

某県 短大生 伊豆川由紀(19)(仮名) 私が高校生の時、バイトしていたレストランでの、不思議なお話です。 そのレストランには、誰にも座らせない、4人がけの席がありました。 入り口を入って一番右奥の11番テーブルです。 毎週水曜日の夕方3時頃になると、誰もいないはずの11番テーブルのコードレスチャイム(ピンポン)が鳴ります。 するとバイトも社員さんも、みんな当たり前のように、グラスに入れたお水を1杯持って行くのが、このレス […]

人形からのメッセージ 【後編】

【人形からのメッセージ 前編】からの続編です。 東京都 会社員 西槇由実(26)(仮名) あの体験から何日か経った頃、久しぶりに母から電話がありました。 他愛もない話に花を咲かせ、そろそろ電話を切ろうかと思った時、ふと気になっていた質問をしてみることにしました。 「ところでお母さん、どうしてあの人形、送ってくれたの?」 すると母は驚いた様子でこう言いました。 「どうしてって、あなたから急に夜中に電話がかかってきて、『どうし […]

人形からのメッセージ 【前編】

東京都 会社員 西槇由実(26)(仮名) 就職を機に上京し、一人暮らしのマンションでの初めての冬が、まもなく終わりを告げようとしていた頃の体験です。 その頃の私は、厳しい社会の洗礼のおかげで、学生気分はとっくに消え失せ、初めて迎える年度末の決算を目前に控え、連日の残業でヘトヘトの毎日を送っていました。 その日、いつものように終電近くの電車で帰ってきた私は、コンビニで買った夕飯をテーブルの上に置いたまま、化粧も落とさずベッド […]

カッちゃん

埼玉県 大学生 木下翔悟(20)(仮名) 小学校1年生から2年生まで、私には大好きな友達がいました。 名前は確か「カツヤ君」で、私は彼を「カッちゃん」と呼び、学校ではもちろん、放課後も近所の公園で待ち合わせをして、暗くなるまで泥んこになって遊ぶ毎日でした。 ところが、3年生になる前の春休み、私の父の転勤で引っ越すことになり、カッちゃんとはそれ以来、一度も合うことはありませんでした。 それから5年の歳月が流れ、中学2年生の冬 […]

秘湯の狸

京都府 無職 和田俊彦(68)(仮名) 私の趣味は秘湯巡りです。 若い頃から温泉が好きで、20代後半からは会社の休日を利用して、月に2回は日本中の温泉に出かけていました。 30代後半になると、その趣味も佳境に入り、普通の温泉では飽き足らなくなり、いわゆる秘湯と呼ばれるような温泉を探して出かけることが多くなりました。 その当時はGPSやインターネットなどない時代です。 私はもっぱら図書館などで基本的な情報を収集し、現地で地元 […]

のぞくなキケン

岐阜県 中学2年生 鹿島正(13)(仮名) とても短い話です。 僕が中学生の時、近所に変わったおじさんが住んでました。 そのおじさんは庭で焚き火をしたり、家の中からクサイいニオイを出したり、時々大きな声を出したりするので、近所の人たちから嫌われていました。 その家をぐるりと1周取り囲んでいる木の塀には、1ヶ所だけ、節が抜けた穴があって、その下に赤いペンキで「のぞくなキケン」と書いてありました。 ウワサでは、おじさんが塀の穴 […]

真の経営者

栃木県 会社員 早川信治(45)(仮名) かれこれ20年以上も前の、就職活動の時の話です。 当時は今よりもずっと早い時期に、就職活動が始まっていました。 大学3年生の冬、大手メーカーの書類選考と筆記試験で奇跡的に残った私は、一次面接のため、本社の面接会場にいました。 バブル景気などとっくの昔にはじけていた当時は、いわゆる就職氷河期の始まりとも呼ばれる時代でした。 ましてや中堅とも言われない大学で、成績も中の中程度の私が、大 […]